心がすべての苦しみの根本原因であるかのように思われがちですが、実はそうではなく、「心」は単なる「心」であり、「心」がやるべきことをやっているだけなのです。心の目的は、自分が属している物理的な現実に集中し続けることです。心がなければ、時間の感覚がなくなり、すべての出来事がバラバラに見えてしまいます。夜中に見る夢の中で起こるようなものです。心がやってくれていることに感謝し、戦うのをやめましょう。
苦しみの根本的な原因は、現実から「逃げよう」「隠れよう」とする心構え。心が騒がしいとしたら、それは何かから「逃げよう」としている証拠です。否定して生きたいがために、心の声に耳を傾けていないのです。否定して生きていると、本当に苦しくなってしまうからです。心があなたを苦しめているのではありません。心を「否定」して逃れようとするあなたの傾向が、あなたを苦しめているのです。
心は生命の創造を助けるもの
心は、あなたの存在の美しい側面です。心を本当に理解すれば、自然界の他のすべてのものと同じように、心がいかに無邪気であるかがわかるでしょう。心は、幸せになろうとする無邪気な子供と何ら変わりません。幸せになりたいと思うことの何が悪いのでしょうか？なぜあなたは心を否定したり、その欲望を非難したりするのでしょうか？
もちろん、自分が「心」ではないことに気づかない限り、本当に自由になることはできません。自分の「心」を私物化している限り、常にそれを判断し、決して受け入れることはできません。マインドに囚われた人は、悲惨な人生を送り、トラブルに巻き込まれるようなことをしてしまいます。マインドから来る知性の道しかないときには、知恵はありませんから。真の自由とは、マインドの影響を超越し、マインドに囚われることなく、マインドを楽しむことができるようになったときです。
あなたが誰であるかは人生そのものであり、心はあなたの一面。心も、そして体も、個人的なものではありません。それらはありのままの姿なのです。身体は単にプログラムされた機械であり、あなたの心も同様です。コンピューターと同じです。コンピュータを怖がるのは、コンピュータが自分をコントロールしていると思ったときだけです。本当は、コンピューターはあなたを支配しているのではなく、プログラムされたことを実行しているだけなのです。自分が「自由」であること、自分はコンピューターではないこと、コンピューターにコントロールされないという選択肢があることがわかると、コンピューターを楽しんでいられるようになります。
自由な生き物は、自分の心を楽しむ、無視しない
本当に解脱した人は、必ず心を楽しんでいる、否定はしない。心の影響を超越することで、心を十分に楽しむことができるようになるのです。まず、心が自分に対して何の力も持っていないことを知る必要があります。マインドを超越すると、マインドは本当に無邪気で、創造の一側面に過ぎないことがわかるので、マインドを完全に受け入れることができるようになります。
心（輪廻）から逃れようとすれば、常に苦しみに直面することになります。心を完全に受け入れると、心を完全に見抜くことができ、その影響を超越することができます。その後、あなたは非常に遊び心に溢れ、個人的なことを考えずに心を楽しむことができるようになります。心の目的は、尋ねること、好むこと、望むことであり、すべて無邪気なことです。それを私物化すると苦しみになる。それを単なる遊びと知れば、抵抗せず、楽しむことができるのです。
人生はあなたの喜びのためにあるのです。人生の究極の目的は喜びであり、それ以外に人生の意味や課題はありません。生命が肉体の表現に現れる唯一の理由は、「踊る」こと、その喜びのためです。心は、想像したり好んだりする能力があるため、美しい創造の道具となります。その中に自分を見失うと問題になることもありますが、自分が何者であるかを意識すれば、心を楽しみ、表現する自由を与えることができるのです。人生は、あなたが心に抵抗するのをやめれば、心が望むものすべてを与えてくれるでしょう。
どうすれば、「心に抵抗するのをやめる」ことができるのか。ほかのページをお読みくださるとわかります。答えや方法は、すべて同じことしか書いていませんから。