医療関係の世界中の論文の中から、今日も気になることを。

健康食品に多くみられるサプリやハーブの中で、

ソーパルメット/ノコギリヤシは、一部の論文で、尿路系障害に効果があった、ことが紹介されています。
その論文を引用して、短絡的に、「効果あり」としてこのハーブ原料で健康食品を作るのは、
あくまでも利益追及の企業らしい、といえば、それまで、でしょうか。

実は、世界で発表されている論文の中で、ソーパルメットに関しては96論文あります。
しかし、50%は、ソーパルメットは尿路障害に効果あり、ですが、残り半分の50%は、効果なし、なのです。

さらに、効果ありとした48論文のうち、
エビデンス(証明)が高い論文をピックアップしてみても、

よくよく読めば、
プラセボとの比較試験では効果がなかった、
未承認の遮断薬アルフゾシンとの比較試験では,症状の改善はアルフゾシンが有意に優れており,有意差はないものの最大尿流量もアルフゾシンのほうが改善した、
重症な前立腺肥大症では差がない、
真の治療上の価値を間違いなく示すためには、より質の高い無作為化プラセボ対照試験が必要、
などと書いてあります。

ですから、「効果があった」という一部を切り取って、そこだけどクローズアップして
製品化、あるいは、テキストやwebに記述することは、危険なこと。

多くは有効成分を複数含む配合剤(ブレンド)として販売され、
配合による有効性や安全性の影響も不明であり、
購入費用は保険適応とならず患者の負担となるわけなのです。

私が昔から言っていて、
私の店では、妊婦、授乳婦のためのハーブティーを「販売しない」のですが、

それは、今回の話同様、一部の論文には「効果あり」ですが、
「効果なし」もまた同様の数の論文があり、

「効果あり」であっても、
それが、「安全である」証明はされていないこと、で、

私は、1日1杯程度のハーブティー、
しかも、毎日違う種類で、適当に楽しむためであれば、

つまり、し好品としてお飲みになられるのはよいのですが、

妊婦には、このハーブティーを、
授乳婦には、このハーブティーを、
と継続して1種のハーブティーを飲むことを
私の店では、おススメしていません。

ほかにも書きましたが、
ハーブ=植物は、目的のためのメリットもありますが、
害虫を寄せ付けない、病気にならないための「武器」を持っています。
それが、苦みであったり、アクであったり、毒や、色、香りであったりします。

そのデメリットをほかのハーブ素材で消すことが必要なので、
漢方や医薬品はそれを考慮して作られているのですが、

一般的なメディカルブレンドのレシピをみますと、
メリットのみを合わせたブレンドになっています。

ですから、
特に、妊婦さん、妊活中の人、授乳婦さんは、
毎日同じハーブティーを飲み続けることは避けてください。
特に、メディカルハーブティー。
メディカルハーブティーとは、
目的のためにブレンドされました、というものです。

妊婦さんのために、というような。

お気をつけて。

竹内 めあり(Meally sophie-Tacchella)