ALONEという映画を観たことありますか。アクションスリラーというカテゴリーに入るらしいですが、そうでしょうか。
テロリスト暗殺のミッションに失敗したアメリカ兵マイクは、地雷が埋まる砂漠の土地でカチっと踏んでしまった。
足をあげてしまえば、爆発して死んでしまうか、足を失うか… マイクはそこから一歩も動けなくなった。
水も食料も尽きていく中で、父親から虐待された過去の記憶や、恋人のジェニーとの楽しい日々や暴力を振るってしまう自分の幻影を見るようになった。
そんな中、一人のベルベル人の男がマイクのところにやってきた。
そして、
「前へ進め。
それしかない。怖いのは今だけ。
僕は家族のところに戻りたいよ、そう思わないかい?
それなら君は前へ進むしかないんだよ。」と説得する。
しばらくすると、女の子が水を届けにやってきたが、すぐに去っていき、精神も体力も次第に限界に近づいていったある日、また、ベルベル人の男がやってきた。
そして、「君はとにかく前へ進むしかないんだよ。私も、そうやって前へ進んで、そして地雷を踏んでしまった。」と言いながら、木でできた義足を見せる。
マイクは、「でもかわいい女の子が水を持ってきてくれたよ、君の娘さんだね。君は幸せじゃないか」と返答すると、
「その水は、私が君にあげたものだよ、幻覚を見たんだね。女の子は、私の娘だろう。
娘は、地雷を撤去し、そこに缶を埋める作業がとても上手だったんだ。
でも、踏んでしまってね、天国に行ってしまった。
幸せなんかじゃないよ。
でも、前へ進むしかなかったんだ。
私は地雷を踏んだおかげで、世話をしてくれた看護師と結婚することができた。
そして生まれた娘は死んでしまった。
失ったものは多いよ。
でも、前へ進むしかないんだ。」
リュックにあった無線で軍に連絡したとき、
「地雷が爆発しない確率は7%だ」という言葉を思い出し、勇気を出して一歩踏み出してみた。
マイクは生きていた。地雷は不発だったのか?掘ってみれば、それは、ベルベル人の男の娘が埋めた缶だった。
スリル満点ですが、私は、この映画で、
「生きてるなら、前へ進むしかない。
怖いと思うのは自分だけで、今現在だけのこと。
爆発するかもしれないし、しないかもしれない。
大きく失うものがあるかもしれない。どうなるかは、進んでみないとわからない。
一歩前へ進むということは生きるということだ。
生きる意味は前進することだ。
失ったことがあったとしても、その経験が、自分と他の人を助けることができる。」
という教訓をしみじみと実感しました。
さぁ、悩んでいることがあったら、一歩前へ進んでみましょう。
自分自身と人も助けることができて、生きていけることができるのですから。